せんだい雑記

いち楽天イーグルスファンの独り言...

則本昂大は岸に代わってエースとしての役割を果たせそうか⁉︎

「まだ無理そうです。」

これが私の中の今の答である。以下、思ったことを書いておく。

則本チェック

  • H2−1E

イーグルスの先発は則本昂大だった。

岸と美馬が怪我で離脱し、シーズン前から3本柱と言われていた先発投手の中で残っているのは自分だけになった則本。この状況に責任感が人一倍強い則本は例によって一人でこの状況を背負い込む雰囲気である。

「岸と美馬の分まで自分がチームを引っ張る」というまるで則本がコメントしたかのような見出しがネット上のニュースに踊っていたけれど、伝わってくるニュアンスには少し違和感を覚えた。

「岸と美馬の分」というが、今シーズンに限っては「美馬の分」なんて無いだろう。そう思った。3人の中でこれまでチームを引っ張ってきのは岸ただ一人である。正確には「自分(則本)だけ残って、果たして岸の代わりが務まるだろうか...。」というべきだろうw。

その則本だが、私はイップスだと思っていて、前回登板のときにその回復状況をチェックしたところだった。このブログに何度か書いているとおり、則本のピッチングに変化が表れるタイミングは3回ある。「くどい!」と言われそうだけど、もう一度書いておくねw。

  1. 初回(先制されるパターン)
  2. 味方が得点した裏のイニング(味方が得点した裏のイニングに失点するパターン)
  3. 先発の責任イニング(5回に自分の勝ちを消すパターン)

前回の日ハム戦ではこれらのタイミングで崩れることはなかった。どうにかこうにか乗り切った印象である。

しかし、「これで大丈夫」との判定はしなかった。「悪くはなかった」にとどめた。この1回だけだと「たまたま」ということがある。この3パターンの状況で普通に投げられる展開を最低でも複数回は継続してもらわないことには、仮にもエースと呼ばれていた男である。そうでなければ「本来の則本昂大」とは言えないだろうと思った。
www.uesugi-rintaro.com
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で、今回の先発登板はどうだったか。

初回に失点(先制)しなかったか?

2アウトまではトントン拍子だったが、問題は2アウトからだったね。相手が曲者の中村だったから簡単にいけなかったと思うが、それまでとはガラリと空気が変わって重苦しい対戦になっていたよね。フルカウントにしてストライク勝負に行ったところを綺麗に抜かれた。そして続く柳田、ディスパと連打されてアレヨアレヨという間に2失点である。

初回にいきなり2点ビハインドでゲームをスタートさせてしまうのは、まさに則本の展開である。こうなるとチーム自体が乗っていけない。貧打線の展開が頭に浮かんだ。

相手先発の東浜は初回こそ連打で0アウト1、3塁のピッチを迎えるも、島内が三振、今江のセンターフライが柳田の好返球でゲッツーになり、このピンチを切り抜けた。あとはスイスイと6回を無失点で投げきり、投手戦となる。結局、初回の先制点が決勝点であった。

味方が得点した裏のイニングに失点しなかったか?

イーグルスは7回表に枡田のタイムリーで1点差にした。そして、則本はその裏のマウンドにも上がり、三者凡退で切り抜けた。

なので、2つ目のタイミングはクリアしたことになる。

先発の責任イニング(5回以上)を投げきったか?

7回まで初回の2失点だけで投げきったのだからここもクリアである。

...というか、結果的には「初回のタイミングに先制」されて「則本の不安」はここで一度出してしまった格好である。不安が現実になって吹っ切れた状態になっていたと見る。

判定

今回のゲームの勝敗は攻撃陣の違い(差)が出てしまったのだ、と言う見方もありそうである。ただ、そうなると則本はいつもどおりに味方の援護を受けられない「悲劇のエース」ということになってしまう。

しかし、それはちょっと違うと思う。則本の失点には明らかな傾向があって、自らそれを招いている。初回の2アウトからのピッチング。あそこを簡単に投げきることができないのは技術的な問題ではない。則本自身が持つ負のイメージ(不安)から招いている展開である。これで9敗目。則本には克服しなければならない技術以外の問題がある。

ロッテ涌井の場合

先日、ネットのスポーツニュースで「ロッテの涌井が無期限での2軍調整」となったことを知った。涌井の抹消が決まったときの小林雅英投手コーチのコメントが印象に残ったのでメモしておいた。次のような内容である。

状態が悪いわけではないが、自信を持って投げられていない。期限を決めるとどうしても詰めてしまうから。年齢的にも自分の体を理解するタイミング。あと10年は投げてもらうために少し軌道修正したほうがいい。

則本の場合、「年齢的にも...」以降のコメントは当たらないと思うが、「自信を持って投げられていない」という辺りの心境の変化から来る不調には共通のものを感じた。

まとめ

美馬の復調の目処が立たず、岸も軽症と言いながらも離脱、たしかにチームを引っ張れる存在としては則本が理想的である。古川や塩見や辛島はそのタイプではない。

ただ、今回の則本の状態を見る限り、身体的には問題なさそうだが、肝心の「ゲーム展開」に病状が見え隠れしている状態である。上にあげた「3つのタイミング」を簡単にクリアできるようにしたい。ファームでいいからその成功体験を数多く経験させたいところなんだが、「無期限の2軍調整」と簡単には言えないところが辛い。