せんだい雑記

東北楽天ゴールデンイーグルスの観戦雑記ブログです。

平石監督代行が初陣を白星で飾りました。この代行、意外とやりそうだということについて。

初陣勝利

  • E8−0T

美馬が今シーズン初勝利である。と同時に平石監督代行の初陣勝利でもあった。

ゲームセットのあと、選手がベンチに引き上げるときにベンチ前で出迎える平石代行へ美馬がウィニングボールを手渡すシーンがあった。平石代理が固辞する様子が映像から伺えたが、最後は平石代行が受け取ったように見えた。

ウィニングボールの行方

初めての監督インタビュー。
実に堂々としていた。コメントも丁寧かつ明快である。インタビューアーが「初勝利のウィニングボール、これは今どこにありますか?」と質問すると、「美馬の手元にあります。」と代行。

そのいきさつについて、平石代行は次のようにコメントした。

美馬の手元にあります。美馬も(今季)初勝利で僕のところに(来て)今日はもらってくださいと言われたんですけども、その気持ちだけで嬉しかったんですけどね、美馬も(今季)初勝利でここまで苦しんでたんでお前に受け取ってほしいと美馬に渡しました。

平石代行はウィニングボールをもらっていなかった。同じく今季初勝利の美馬へ渡していた。ちょっと泣ける良い話だなあと思うと同時に平石代行の監督としての適性を見たように思った。

監督辞任のチームへの影響

梨田監督の突然の辞任にチームは動揺していたはずだが、ゲーム中のベンチの雰囲気はとても生き生きとしていた。選手たちの動き、プレーも伸び伸びしているように見えた。

選手たちの「生き生き伸び伸び」はゲームの結果にも表れて、これまでの湿ったバットから嘘のような快音が続いた。ときどき映し出される平石代行の笑顔も印象的だった。頼もしい笑顔である。

チームのこの雰囲気は一体どこからきたのか。

梨田監督の存在がチームを重苦しくしていたとは思えない。だから梨田監督の辞任がチームの雰囲気を良くしたはずはない。良くするどころか相当な動揺を与えたはずである。星野さんが亡くなり、梨田さんまで去っていった。この状態をただの混乱ではなく、チームの前進に切り替えたのは、やはり平石代行のリーダージップによるところが大きいと思うのである。

この代行、結構「できる(監督)」かもしれないと思った。そして、先の美馬へ渡したウィニングボールのエピソードに触れ、それが私の中で確信に近いものに変わった。

平石代行の歩み

平石代行の経歴を改めて見てみた。
注目したのは、高校はPL学園、3年時に主将として春、夏の甲子園に出場していたことである。もともとリーダーとしての資質はあったのである。

そして大学野球、社会人野球と経てイーグルスへ入団。現役時代は決して華々しいものではなかったけれど、引退後は球団初の生え抜き選手出身コーチに就任、その後、2014年の1軍打撃コーチ兼一軍走塁コーチ、2015年の2軍監督と経て今季1軍ヘッドコーチ...とトントン拍子で指導者の道を駆け上ってきた。

「名選手、名監督にあらず」とはよく言われることだけど、平石代行は持ち前のリーダーシップに加え、名選手ではなかなか分からない(気づかない)選手たちの悩みや苦労をよく理解できる、選手たちに慕われる指導者としての資質を開花させてきたのだと思う。

平石ワールドの影響

昨日のゲームは、相手ピッチャーに恵まれていた。...という声も聴こえてきそうである。しかし、それだけではあぁはならない。やはり平石代行がこれまで築き上げてきた選手たちとの関係が醸し出した「平石ワールド」の中で戦えていたことが大きいはずなのである。

それからもう一つ。
誰が主導したかはわからないけど、佐藤義コーチをベンチからブルペンのコーチへと配置換えしたことも大きかったと思う。名コーチの誉れ高い佐藤義コーチだが、ベンチでその力を発揮させられるのは星野さんくらい。「平石ワールド」の中には収まりきらなかった。イーグルスにしては珍しくバランスに配慮した配置換えであったと思うw。

さぁ、初陣を飾った平石イーグルス。次のゲームは梨田イーグルスが連敗したベイスターズ戦である。腕試しにはもってこいのゲームになりそうで今から楽しみである。